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汽車はまだ出発したばかり
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2024-03-29 [Fri]
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2007-11-10 [Sat]
貸出開始日: 2005/09/23 
製作年: 2005年 
製作国: 韓国 
収録時間: 95分 
出演者: クァク・チミン ハン・ヨルム イ・オル 
監督: キム・ギドク 
製作: ---- 
脚本: キム・ギドク 
詳細: 編集・美術監督:キム・ギドク 



純粋であるが故に、残酷である事をいとわない。そんな女子高生2人を主人公に、彼女達が痛みや悲しみを全身で受け止め、やがて大人に近づいてゆく姿を描いた物語。

仲のよい女子高生、チェヨンとヨジン。
ふたりはヨーロッパ旅行の資金として、援助交際をしています。
チェヨンがホテルへ行く係、ヨジンは見張りとお金の管理です。

ここには3つの愛があります。
チェヨンの男たちへの愛
ヨジンのチェヨンへの愛
父・ヨンギから、娘・ヨジンへの愛

「私をバスミルダと呼んで」チェヨンは男たちを癒す喜びを知り、自分をインドの娼婦バスミルダに例えます。
バスミルダと寝た男たちはみな改心して仏教徒になったのだそうです。

チェヨンには売春に対する嫌悪感はナイようで、むしろ自分が売春をすることに価値を見出しているように思います。

一方で見張り役のヨジンは、親友のチェヨンが仕事以外の好意を、男たちに持つことがイヤでたまりません。
2人は仕事を終えたあと銭湯に行き、ヨジンはチェヨンの体を執拗に洗い清めます。
そんな2人の姿はただの友達というより、恋人同士のよう。
チェヨンは屈託のない笑顔でヨジンに頼り切っているし、ヨジンはチェヨンのすることならなんでも許してあげたい。援助交際は2人のためだし、実際に体を汚しているのはチェヨンだから申し訳ない気持ちも持っています。

そして、3つめの愛。
ある事件を境に、ヨジンが売春をすることになるのですが、父であり警察官である父ヨンギは娘の売春を知ってしまいます。
ついには売春相手を追い詰めて、撲殺。飛び降りて死んでしまった人もいます。

一番のテーマはこの3つめの愛かな?
そんなにイヤならさ、「お前売春してるだろ!どういうつもりだ」ってなんで娘にいえないのかな?
娘には気付かぬ振りをしているクセに、相手を殺して周るなんて屈折してる。
父ヨンギは売春そのものというより、男の存在が許せなかったのではないか例えば相手がちゃんとした恋人だったとしても許せなかったんじゃないかなー?と私は思います。
母親のお墓参り旅行で、その気持ちも変わっていって子離れができるのだけど。


それにしてもチェヨンの笑顔は印象的でした。
幸せをふりまく女神か、刹那を生きる小悪魔か。

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