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汽車はまだ出発したばかり
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2006-10-31 [Tue]

ヘルマン・ヘッセのシッダールタシッダールタを読みました。


シッダールタとはお釈迦様の名前なのだけど、このシッダールタがお釈迦様と同一人物であるかどうかはわかりません。

生まれてすぐ東西南北に七歩歩き、右手で天を指し、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言ったなんてエピソードはどこにも書かれていませんでしたから。

そんな生まれつきの神様みたいな人ではなくて、世俗のことで悩み失敗もし、遊女の元に通えば博打も打つ、ときにはダメダメなパパだったりもするのです。

そんな経験のひとつひとつ、人との出会いのひとつひとつが彼の心の財産となり、やがて川の流れを師としたときに悟りを得ます。

悟りは人から聞いて得るものではない、知識は学べるけれど知恵は伝えることができない。とシッダールタは言います。



本はココロの栄養だと聞いたことがありますが、この本は、求める人にとってはまさに「ココロの栄養の詰め合わせじゃ〜〜〜〜っっ」てところかな。

小さなことで悩んだり、理由もなく落ち込んだり、不用意な言動で人を傷つけたり、自己嫌悪でいっぱいになることも多いけど、すべてをありのままに受け入れられたとき、きっと見える世界がかわるんだろうなとアタリマエのように素直に思わせてくれました。

そう思わせるエピソードがたくさんありますよ。



ちなみに最近では「悟り」は女装した自分の姿の首から下をWEBで公開することをいうんですって@@
顔までだしちゃうのは「天竺」というのだそうですよ。

ありのままを受け入れ、露呈するという意味では同じなのかも知れないですね。



<追記>今日、「川の声を聞き」にでかけました。


轟々とうなる川の音の音を聞きながら、私が考えたこと。


最近私がみる映画や、読む本にはほとんどのものに「ありのままを受け入れる」という共通のテーマがあることに気付きました。

私はありのままの自分はとうに受け入れていて、これほど「I LOVE 自分」な人はいないと思うのに・・・・と不思議に思ったのですが、これは偶然ではなく必然だとも感じました。

そして、私がありのままを受け入れるべきは、ほかならぬ息子のことではないかな?と思い当たったのです。

川の流れが一瞬たりとも滞らず、未来も過去もその一瞬の現在にあるとするならば・・・

善も悪もそのものの内にあるとするならば・・・

私は息子に対して期待と絶望しか見出さず、いまこの一瞬を生きている息子をみていなかったのではないか。

過去から反省し、未来に生かすことばかりを口うるさくいっていたのではないか?

知恵をコトバで伝えようとしてヤキモキしていたのではないか?


きっとこんな気付きも、日常の暮らしの中で埋もれていってしまうのだけれど、このことはいつも心にとどめておこう。

まずはいまのこの瞬間を、ありのままの息子とともに。至らないながら、ありのままの母として。
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